究極の「チーズ肉カレーうどん」がついに東京に! 老舗の味を継ぐ「カレーうどん店」の正体


Summary
1.曙橋駅から徒歩5分。2016年11月オープンの『おかる一力屋』
2.名物の「ちーず肉かれーうどん」は利尻昆布、サバ節など無添加だしを合わせる本格派
3.京都・祇園にある大正12年創業の老舗で修業を積んだ料理人が満を持してオープン

食べ方も好みも千差万別な「カレーうどん」。腰の強いうどんにサラサラカレー、はたまた、やわやわのうどんにとろ~り濃厚なルー、そこに卵を落としてかき混ぜれば、言うことなし。

一般的にはガッツリ、コッテリのイメージのあるカレーうどんではあるが、今回は京都の舞妓さんも愛するだしのきいた上品なカレーうどんを紹介したい。

「ハイカラなおうどんを…」という舞妓さんの要望により生まれた逸品

曙橋駅から徒歩5分。2016年11月15日にオープンした『おかる一力屋』だ。大正12年に創業した京都の老舗『そば処おかる』で10年修業し、店長を勤めていた武知建太さんが開いたお店だ。



同店の看板メニューは、「ちーず肉かれーうどん」だ。『そば処おかる』の人気メニュー「カレーうどん」を継承した形だが、実は、この『そば処おかる』は創業当時、甘味処として名を馳せ、次第にそばやうどんの提供を始め、祇園の舞妓・芸子さんたちに親しまれる店となった。

中でも、「カレーうどん」は、「ハイカラなおうどんを…」という舞妓さんたちの要望により生まれた逸品。その究極の1杯をひっさげて東京に進出してきたのだ。



「小さい頃から家事手伝いの一環として、自然と料理に向き合ってきました」と武知さん。幼少期の経験から、料理の道へ入ることはとても自然な流れだったと話す。

大学入学で生まれ故郷の香川から京都へ移り、最初にアルバイトを始めたのが『そば処おかる』だった。料理に対するセンスと真面目さを買われ、店長として伝統の味を守り関東でもその味を知ってほしいと上京した。

厳しい修業時代を乗り越えて、若き職人が満を持して東京進出

「京都のお客さんはごまかしが一切ききません。どんなに見た目を着飾っても、料理に使っている素材が上質なものでなければ、お店に足を運んでもらえないんです」(武知さん)

修業時代は、まさに日進月歩。どんぶり1杯に対していつも真剣勝負だった。普段通りにだしをとっているはずでも、「今日は味が悪いね」と常連さんからお叱りの言葉を受けることもしばしば。しかし、それは祇園では当たり前。そんな環境の中で、着実に料理人としての技に磨きをかけてきた。

この「かれーうどん」の味を知ってしまったら、もう他には戻れない!

香川県出身ということもあり、うどん麺に関しても人一倍のこだわりがある。お店をオープンするにあたり、一番気を遣った部分で、同店の“だしカレー”に合う麺を探した。ようやくたどり着いたのが、大阪の老舗製麺所『丸八』から仕入れたツル、もちっとした熟成うどんである。



看板メニューの「ちーず肉かれーうどん」(写真上)は、数十種類のスパイスを配合し、特製の無添加だしと合わせるだしカレーが魅力だ。

だしは毎日4時間かけてひき、味を落ち着かせるためにさらに6時間かけて寝かせる。鰹節の他、利尻産の昆布、メジカ、ウルメ、サバなどを使用。作り置きをするとせっかくの風味が飛んでしまうので、毎日丹念に仕込みを行う。料亭と遜色ない素材を当たり前のように使うことこそ、京都の職人の心構えなのだとか。



ひと口食べて、「こんなカレーうどん初めて食べる」と驚く人がほとんどだろう。上質なだしが口いっぱいに広がり、後からスパイスがピリッとアクセントを加える。片栗粉でとろみをつけているので、最後までアツアツのまま。舞妓さんが小さな口で、ゆっくり食べている様が良く似合う1杯だ。

「極秘だ」と武知さんが言うチーズは、塩味の抑えられた風味の良い北欧産ナチュラルチーズを3種類使用。牛肉はしゃぶしゃぶ用のロース肉が4切れ浮かび、九条ネギにもよく合う。

カレー、チーズ、牛肉はどれも味がしっかりしているが、上品なだしが一体感を作り出す。だしの風味を感じたいという人は、チーズなしで注文すると、“だしカレー”の実力をより体感することができるのでオススメだ。

さらに、うどんの代わりに中華麺(卵麺)にアレンジすることもできる。関東では珍しいチョイスだが、京都ではディナータイムになると中華麺で注文する人がほとんどとのこと。ちょうど、カレーライスに生卵を落とすように、まろやかさが増すのだとか。