その社長が、横浜にカジノを誘致するという計画があるという私の話を聞いて問うた。「江田さん、あなたの住む横浜は人口何万人ですか?」。「約370万人です」と答えると、「江田さん、絶対にカジノを誘致してはいけません」と。そして続けた。「この山あいの田舎町でもこれほどの問題が起こっているのです。そんな都会に設置したら、規制すればいい、取り締まればいいといったレベルを超えた大変な問題が起こりますよ。政府も含めて、我々がここにカジノを誘致したのは、100万都市(大都市という意味)からアプローチしにくい、車で3時間以上かかるところに必要悪として導入するという考えだったのですから」。

 これは政府当局者や中毒症患者対策センター所長の言葉ではない。そう、カジノ経営者の言葉だからこそ、私は大変重い言葉だと受け止めて帰国の途についた。「横浜には絶対にカジノを誘致してはいけない」という確信をもって。

 こういう強い思いが、先般行われた横浜市長選に私を駆り立てていった。