その影響力の拡大ぶりを示すニュースに、モデル出身のKOLが6000万ドルを売り上げたというものがある。服飾に関する情報プラットフォームの世界服装靴帽網は7月20日、「中国の網紅が服飾品の売上額が6000万ドル(約66億円)を超え、服飾業界の注目の的に」という記事を掲載した。

スターの収入超えも

 この売り上げをたたき出したのは、ウェイボーで529万のフォロワーを擁する女性、张大奕だ。「ウェイボーに529万のフォロワーを擁する张大奕にとって、商品の販売はすでに最大の収入源になっている。服飾品の売上額に限ってすでに6000万ドルを超えた」その2015年の収入は4600万ドル(約51億円)で、中国の美人女優の代表格、范冰冰(ファン・ビンビン)の収入の2倍にもなるという。

 記事では1988年生まれの彼女のモデルとしての活動を振り返った後、こう続ける。

 「张大奕の最も知られる肩書きはモデルではなく、最も稼ぐタオバオの店主の方だ。8年間モデルをした後、2014年に自分のタオバオのショップ『吾欢喜的衣橱』を創立した。わずか1年の間に4600万ドルの収入を実現しただけでなく、タオバオの『双11(11月11日の独身者の日)』のセールで売上額が億(元)の大台に乗った最初のショップにもなった。彼女のつくった業績の神話は、今に至るまで誰も超えてはいない」

 彼女はKOLマーケットの爆発的な成長ぶりを象徴する存在だ。ほかにも有名ブランドの広告塔になったり、投資を受けたりするKOLは多い。世の中から注目を浴び、なおかつ収入も得られるKOLは、若者のあこがれの存在にもなっている。

 環球網は7月26日、「網紅こそ活路?天猫国際副社長が『代購は今、KOLに転換しつつある』と発言」と伝えた。代購はかつて横行した海外ブランドの入手法で、職業的に海外でブランド品を買い付け、中国国内に持ち帰り、転売することを指した。政府の規制強化や海外商品を扱うECサイトの発達で、海外商品の購入に占める割合は下がっている。