しかし、貯められない家計を放置することは先ほど申し上げた生存戦略的な考え方からすれば明らかに「滅びの道」を選んでいることになります。

「貯められない人生は最後に詰む」のか?

生きて働くことができるうちは、常に「稼いでは貯める」を考えていかなければなりません。これは借金に人生を邪魔されないように生きていく、ということでもあります。

言うまでもなく、借金(クレジットカードの分割払いやリボルビング払いも借金の一部)を減らせば減らすほど、自由に使えるお金は増えます。

たとえば、頭金なしで4000万円の住宅ローンを借りることは基本的に6000万円の総返済額(利息や諸経費を含む)を覚悟する必要がありますが、頭金が700万円あった人は3300万円のローンに切り代えられ、それだけで総返済額が5000万円に下がる計算になります。


頭金がない場合とある場合とで総返済額の中の利息額を比べると、片や2000万円(6000万円-4000万円)、片や1700万円(5000万円-3300万円)。両者には300万円の差があります。後者の場合は、これを老後のための貯金に回すことができ、老後が300万円分豊かになります。

そもそも家を買う前は家賃を払いつつ、頭金を貯めなければなりません。もし頭金を700万円貯めたいと思えば、ムダな支出を700万円削るしかありません。しかし、日常的に借金の利息を払っているのであれば、そもそも頭金を貯める場所にたどり着けません。

▼安易なクレカのリボ払いが人生を暗転させる

たとえば、20代の人でリボ払いやパーソナルローンの残高が100万円あるケース。そうしたビジネスパーソンは少なくありません。年15%の利息がかかるとすれば、年15万円の貯蓄余力が何もせずに消えていくのと同等です(実際には月利で計算)。

20代の間に、クレカのリボ払いを上限近く利用し、銀行のパーソナルローンや銀行系カードローン、あるいは消費者金融のカードを2〜3枚もって上限近く利用すれば、その借金を消すだけでも30代が終わります。