自民党・石破茂氏が会見(THE PAGE編集部)

 自民党の石破茂前地方創生担当相は14日午前11時半をめどに東京の外国特派員協会で記者会見を行った。

 石破氏は、安倍晋三首相が5月3日に表明した憲法9条の1、2項を残して自衛隊を明文化する改憲方針に対して異論を唱えているほか、加計学園問題をめぐって記者会見した前川喜平前文部科学事務次官の発言を「意義がある」などと評している。

【中継録画】自民党の石破茂前地方創生相が外国特派員協会で会見

憲法9条第1項は日本国憲法だけのユニークな規定ではない

石破:40分ぐらい思うところを申し述べまして、そのあとご質問があれば応じたいと存じます。急に憲法改正というのがクローズアップをされました。5月3日、憲法記念日という日でありますが、その日にわが党の総裁である安倍晋三氏が憲法改正したいというグループにおいてビデオでメッセージを発表され、同じ日の読売新聞で同じ内容をインタビューに応じる形で発表されたということが端緒でありました。

 そこにおいて安倍総裁がおっしゃったのは、憲法第9条の1項と2項はそのまま残し、自衛隊の存在を第3項として明記することは国民的議論に値するのではないかとおっしゃったのであって、これでなければならないと言ったわけではありません。日本国憲法の原文は英語なので、実は英語で読んでいただいたほうが分かりは早いのだと思います。これは9条だけ論じてもあまり意味がありません。イントロダクションというか前文というか前書きというか、そこにおいて何が書かれているかというと、日本国民は平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの生存と平和を保持しようと決意したと書いてあるんですね。

 つまり、サッダーム・フセイン氏も金正恩氏も、みんな平和を愛しているのだ。そしてその人たちは公正な人たちであり、信義に厚い人たちである。それを信頼してわれわれは生存していくのだと日本国民は決意したということになっている。もしそうでなかったら、どうするんですかっていうことはどこにも書いてないし、私はいろんな集会でそういう決意をした人は手を上げてって言うと、手を上げる人はあんまりいないんですがね。

 で、この前文を受ける形で憲法第9条というのは存在をしています。つまり9条第1項は、日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。もうずっとやってるんで暗唱できるようになりましたが、そう書いてあるんですね。で、第2項は第1項を受けて、この目的を達成するために陸海空軍その他の戦力はこれを有しない。国の交戦権はこれを認めないというのは憲法第9条の規定であります。憲法9条第1項は不戦条約の規定をそのまま受けたものでありますので、このような規定は多くの国の憲法で存在をするものであって、日本国憲法だけのユニークな規定ではありません。