ウディ・アレン ©getty

突然の出品“追加事項”条件「フランスでの上映」「3年間配信できない」

 そして、今年に入ってNetflixオリジナル映画である『オクジャ』と『マイヤーウィッツ ストーリーズ(ニュー アンド セレクテッド)』(原題)の2作品が初めて、第70回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門へ正式出品されることになりました。

『オクジャ』は韓国のポン・ジュノ監督作品。すでにハリウッド進出を果たし、クリス・エヴァンス主演の『スノーピアサー』(13年)を制作しています。『マイヤーウィッツ ストーリーズ』はノア・バームバック監督作。自主制作時代に才能を認められ、最近はメジャー俳優を主演に迎えた映画を作るようになりました。


Netflixオリジナル映画『オクジャ』6月28日(水)より全世界同時オンラインストリーミング

 カンヌ映画祭に、ストリーミングサイトが制作した映画が出品されるとは快挙です。それだけ、良質な作品が作られている現実は、映画祭側も無視できない状況なのでしょう。

 ところが、5月10日になってカンヌ映画祭は、2018年度以降の出品作品の条件に「フランスの映画館での上映を約束する」という追加事項を発表しました。そしてフランスには、「劇場公開から36か月間は映画をストリーミングサービスで配信できない」という法律があります。つまりNetflixが制作した映画はカンヌに出品すると、必ずフランスの映画館で公開され、そのあと3年も配信ができない……。


Netflixオリジナル映画「マイヤーウィッツ ストーリーズ(ニュー アンド セレクテッド)」(原題)2017 年配信予定

ストリーミングサイト製作の映画に限定した賞を設けてほしい

 門戸が開けたと思った矢先の出来事でした。確かに映画館での上映がされない作品に、劇場側が不服を抱いたとしても無理はないでしょう。