内では、異なる方向という意味からか「異方」と呼称されています)を取り上げ、研究者や政府機関、またマスコミや世論などが、この存在にどう関わっていくか、という切り口でストーリーが展開していきます。

同じように高次元の存在と人間が対峙する話としては、漫画「度胸星」という作品もありますが、そちらでは宇宙空間での遭遇という状況で、謎の存在と戦う展開でした。「正解するカド」では、人間社会全てを巻き込んでその「謎」と共存する形で進行していきます。

誤解を恐れずにいえば「よくこれで企画が通ったな」と思いました。最近のTVアニメは、ヒットした漫画や小説など原作がある作品のアニメ化が多く、ある程度視聴率が確保できることが分かっています。ただ、この「正解するカド」は完全オリジナルの新作なのです。しかも、派手なアクションシーンも無ければ、巨大ロボットや魔法少女も登場しません。しかし、だからこそ、制作・企画に力が入っているということなのかもしれません。スタッフを見ると、フルCGアニメ映画「楽園追放」のプロデューサーの野口光一さん、脚本にはSF小説「know」などで知られる野﨑まどさんなどが名を連ねており、豪華な制作陣であることが伺えます。

新たな技術やテクノロジーを、どう社会とうまく適合させていくか、また、未知の研究対象にどう科学者が取り組んでいくか、など、エンジニア視点で見ても楽しい作品となっています。興味を持った方はぜひチェックしてみてください。