4月最終週(4/24-4/28)の日経平均株価は週間で575円99銭高(3.1%)の1万9196円74銭で引け大幅上昇となった。2週続伸である。

 23日、日曜日に行われたフランス大統領選挙の第1回投票では、中道で親EUのマクロン前経済・産業・デジタル相が約24%の票を獲得し決選投票に進んだ。決選投票では、約22%の得票で2位になった極右政党・国民戦線のルペン党首と大統領の座を争うことになるが、このように二択になれば、マクロン候補を支持していなかった層も、極右のルペン候補の当選を阻止しようとするので、マクロン候補が順調にフランス大統領になるというのが専門家たちの予想だ。リスクオフで円資金が日本に戻っていたため円高になっていたが、選挙結果を受けて再び世界に円が還流し、円安が大きく進んだ。

●ユーロ大幅高、ルペンリスク後退で対ドル5カ月半ぶり高値−円全面安
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-04-23/OOVV8E6JIJUO01

●フランスの救世主マクロンの前に立ちはだかる「公費天国」の壁、木村正人
http://blogos.com/article/220282/

 トランプラリーも終わりかけたと思われたが、ムニューシン財務長官が26日に、米史上最大の減税を実施すると発表し、再び世界の株式市場は上昇に転じている。これらはトランプ大統領の公約を繰り返したもので、財源確保などで議会との折衝があり、実現性については楽観できないが、方向性は極めて正しいものである。

 法人税率の引き下げ合戦は、下げないほうが損するだけであるが、アメリカのような大国ではポピュリズムに堕した左派などの抵抗があり法人税率を引き下げることができず、これまでタックスヘイブンの小国に多国籍企業の税収を掠め取られていた。トランプ大統領の法人税率15%が実現すれば、アメリカに多くの企業が戻ってくることになり、世界経済の構造が一夜にして良い方向に変わるだろう。期待したいところである。

●トランプ政権「米史上最大」の減税発表へ=ムニューシン財務長官
http://jp.wsj.com/articles/SB11423343259052284184904583108902172811518

●トランプ政権、税制改革案発表 法人税15%に下げ企業の競争力強化へ
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/15-15.php

●トランプ大統領の大減税でアメリカは空前絶後の好景気になるか?(金融日記 Weekly 2017/2/17-2/24)
http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/52104406.html

 29日の朝、北朝鮮がミサイル発射実験を行った。ミサイルは空中で爆発し実験は失敗に終わったものの再び朝鮮半島を巡り緊張が高まってきた。日本では一時地下鉄や新幹線がストップするなどの混乱があった。

 北朝鮮が先制攻撃をしたら、アメリカに戦争をはじめる正当性を与え、自国が滅ぼされることが必定である。理論的には北朝鮮が一線を超える攻撃を仕掛けることはありえない。短期的なリスクはアメリカがしびれを切らし核施設への限定爆撃などの軍事行動に踏み切ることである。その場合は、北朝鮮の報復により、韓国や日本に大きな被害が出る可能性がある。そうしたリスクが回避されると、今度は北朝鮮がアメリカ本土を攻撃可能な大陸間弾道ミサイルの開発に成功し、世界のパワーバランスが大きく変わってしまうという長期的なリスクが顕在化する。どちらにしても茨の道だ。

 昨日29日に、フランス海軍の強襲揚陸艦「ミストラル」も佐世保に入港し、今後は日本、英国、米国の部隊を乗せ、米領グアムに向かう。日米だけでなく、4カ国で北朝鮮を牽制する狙いだ。

●北朝鮮の弾道ミサイル発射失敗 米韓が分析進める
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170429/k10010966541000.html

●フランス海軍艦艇が佐世保入港、日米英と訓練 北朝鮮をけん制
http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2017/04/post-7525.php

●北朝鮮のミサイル発射「報道」で地下鉄と新幹線がストップ、果たして適切か?
https://news.yahoo.co.jp/byline/yoneshigekatsuhiro/20170430-00070444/

 2日、3日の両日に連邦公開市場委員会(FOMC)が開催される。コンセンサスは現状維持である。5日は米雇用統計が発表される。7日にフランス大統領選決戦投票、9日に韓国大統領選挙が行われる。
 5月第1週は日本はゴールデンウィークの谷間で営業日は月曜日と火曜日のみで、突発的なイベントが起こらなければ市場は閑散とする見込みだ。

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