」と答えている。女性たちは、自らが男性にはない能力があることを認める一方で、それを声高らかに主張することは重要ではなく恥ずかしいことでもあると感じているのだ。

 確かに、個人が声をあげ権利を主張することで急進的な変革を求める欧米的フェミニズムを「出る杭が打たれてしまう日本社会」で実現するのはあまりにハードルが高い。そこで、今密かに日本で始まりつつあるのが「ジワジワ系フェミニズム」なのだ。

◆ジワジワ変える。少しづつ、みんなで変える。


 「フェミニズム後進国」と思われている日本でも、女性の性の解放や権利の主張は実は思わぬところで始まっている。例えば、BLや女性向けポルノ。まだまだニッチではあるものの、女性が持つ性欲の存在を認めそのニーズを満たすことで現在成長を見せている。さらには、『逃げ恥』や『東京タラレバ娘』などに代表されるテレビドラマや漫画でも、家事労働に対する搾取や女性のキャリアにおける実情がコミカルに描かれている。

 このように、一見すると政治的には見えないニッチカルチャーやポップカルチャーから、急進的な少数リーダーを持たずに国民の意識をジワジワと変えていくのが日本的なフェミニズムの方法、「ジワジワ系フェミニズム」なのかもしれない。

 個人が権利を主張する欧米式の直球型フェミニズムとは異なる形であるがゆえに、日本はフェミニズム後進国だと報道されがちだ。しかし、それは単にスタイルの違い。実は日本でも表面的にはわかりづらい形でジワジワと皆が協調性を持って変革を創り出しているのだ。いったい今後、この「ジワジワ系フェミニズム」が日本でどのような男女平等をもたらしてくれるのか、注目だ。

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(高橋由佳)