彼は論客だし、質問巧者でもある。しかし、ここではこの問題に先鞭をつけた福島伸享氏が担当するのが筋というものだろう。先述した2月17日の質問も福島氏によるものだ。一番問題に詳しい彼になぜやらせないのか。

それは、「偽メール事件」の再来を懸念して、ということのようだ。偽メール事件は2006年、今の野田佳彦幹事長が国対委員長の時のことだった。あの時の失敗のように、問題をあおりたくない、あくまで慎重に進めたい、ということのようだ。偽メール問題とこの森友問題は位相を異にしているように思えるがどうだろうか。そうならないように、福島氏を党が側面支援すればいい話ではないか。ビビり過ぎのように思えるが。

今、民進党に必要なのは「闘うんだ」「必死なのだ」というファイティングスピリットである。それが見られない。そこを国民に見透かされて、支持率が伸びないのではないか。ある若手は「解党しかない」と言った。じゃあ出ていったら? と言いそうになった。なぜならその言い方が、他人事のように聞こえたからだ。党がこんなふうになったのは上のせいだ、自分のせいじゃない、というように。なんか冷たいのだ。きっと、こういう人が多いから党がこんなことになってしまった、気がする。

(にしたに れい・ジャーナリスト、4月7日号)