うした心理的要求がある人にとっては、ナンバー2という立場は非常に難しいものになり得る」

 ジョン・キンタナ氏は、イリノイ州のアルゴンヌ国立研究所で最高執行責任者(COO)代理を6年間務めた際、組織内で力強い人脈を築いた。同氏は「人々と話さなくてはならないが、それより重要なのは耳を傾けることだ」と話す。同氏は現在、研究所の暫定副所長を務めている。

 キンタナ氏の上司で、COOとして同研究所に加わったポール・カーンズ氏は、キンタナ氏の組織内人脈と、日常的な問題を把握する能力を高く評価しているという。数年前に材料の在庫維持に関して問題が生じたときは、キンタナ氏がそれをカーンズ氏に警告し、潜在的な解決策を提案したという。カーンズ氏は現在、研究所の所長代行を務めている。

 カーンズ氏は、「悪いニュースを指摘できることは、この立場において重要な要素だ。また、解決に向けた第1歩について、ヒントを与えられることも重要だ」と述べる。

 ナンバー2は、上司に異議を唱えるのを恐れるべきでない。食用油の加工などを手掛けるカタニア・オイルズのジョセフ・バジーレ社長は、自身の兄弟で外向的なスティーブン・バジーレ上級副社長よりも、自分の方が控え目な人間だと思っている。だが、その違いが強みだとも考えている。

 一方のスティーブン氏は、ジョセフ氏が意思決定をするときの分析的なアプローチにイライラすることがあるという。「彼がスプレッドシートやグラフを使って問題を細かく分析すると、僕は『早く結論を出そうよ』と言う。だが、後になって、自分が急いで下した判断が間違っていたことが分かるときがある」とスティーブン氏は話す。

 前出のキンタナ氏は、2番手の役割を担うことが自分のキャリアプランに合っているかを見極めることも重要だと述べる。「この役職にどのくらいとどまりたいと思うか」や、「この後何をしたいか」といったことを自問すべきだという。