最も最近では18日夜、フォックスニュースの元事務職員だったアフリカ系米国人女性が弁護士を通じて、2008年にオライリー氏に嫌がらせを受けたと発表した。

リサ・ブルーム弁護士は、匿名の依頼人がオライリー氏に「ホットココア」と呼ばれていたと説明。オライリー氏がこの女性を「まわりに誰もいない時にいつも、いやらしい目つきでじろじろと眺め」続けたため、女性は身の危険を感じていたという。

フォックスニュースでは2016年、最高経営責任者(CEO)だったロジャー・エイルズ氏が、同局のアナウンサーだったグレッチェン・カールソン氏にセクハラで訴えられた後に辞任。同社の評判は大きな打撃を受けた。

オライリー氏という局の「顔」のひとりだった名物司会者に対するセクハラ疑惑が膨れ上がるなか、親会社の21世紀フォックスとしては守りきれないと判断したのではないかと消息筋は見ている。

巨大メディア事業を展開するマードック一族は、英国の衛星テレビ局「スカイ」を約140億ドル(1兆5000億円超)で完全子会社化しようとしており、英規制当局の審査を受けている最中。欧州委員会は今月初め、21世紀フォックスがスカイ株の残り61%を取得することを承認している。

複数の21世紀フォックス関係者は米メディアに対して、マードック会長はオライリー氏の留任を希望していたが、息子で同社CEOのジェイムズ氏が、オライリー氏を解雇すべきと主張したという。

<解説> アンソニー・ザーチャー、ワシントン

ビル・オライリー氏がセクハラ行為で糾弾されるのは、新しいことではない。過去にもたびたびぶくぶくと湧き上がっては、何百万ドル単位の和解金のおかげで、そっと脇へと追いやられてきた。

しかしここへきてついに、ケーブルニュース保守派トーク番組の一人者が、セクハラ疑惑で番組を追われることになった。

何が変わったのか? 取り沙汰されたセクハラ行為が生々しく赤裸々だったからか?