自分はちゃんとできているのだろうか? と成果が気になるかもしれませんが、そうした「成否のジャッジをなしにしていく」ことがマインドフルネスなので、いつどんな効果が表れるかと楽しみにしながら続けていってほしいですね。

マインドフルネスでも瞑想の方法をいくつか使っていますが、いわゆる瞑想と違ってマインドフルネスがよりユニークなところは、とにかく「注意を向ける」ことです。それは、マインドフルネスの一番の本質でもあります。

私も初めてマインドフルネスに触れた時に、マインドフルネスの「注意を向ける」と、目の前の仕事に「注意を向ける」、つまり「集中する」ことの違いに疑問を持ったのですが、両者には明確な違いがあります。マインドフルネスはただ集中力を上げるものではなく、「集中をしているが同時にリラックスしている」というとても特殊な状態をつくります。スポーツ選手が世界記録を出す時などは、この状態にあるといわれています。

日本でもマインドフルネスが流行しているのは、脳が疲れていることとストレスを抱える人が多いからだと思いますが、日本人は感情をあまり出さず、ストレスをため込んでしまうような傾向がありますね。

まずは、感情を抑え込まずきちんと吐き出すことが大事です。そして、仕事以外に逃げ道を作ること、オンとオフをきっちりわける儀式を持つこともいいでしょう。駅前に温泉があるところに住んでいて、金曜日仕事が終わると一風呂浴びることが儀式だったという方もいましたよ。

また、日本人の若者の自尊心は世界一低いというデータもありますが、自尊心を育てることもとても大切です。

自尊心の育て方を教科書的にいえば、人から言われることをいかに額面通りに受け取るかです。何か言われたときに「そんなことないです」とへりくだるのではなく、「ありがとう」と受け取る。