。サッカーだけに打ち込むのではなく、しっかり勉強もしなくてはいけません。そのため、全国大会に出場するようなサッカー部であっても、1日2時間以上の練習は禁止。そして、朝練や居残りの練習は無し。放課後の2時間のみがチームの活動時間となるのです。

朝練・居残りは無し! 放課後の2時間で結果を出す

また、全国レベルのチームだからといって、練習設備が全国トップクラスというわけではありません。さまざまな部活動がグラウンドを同時に使用するため、サッカー部であっても、通常の半分のコートしか使えないのです。いきおい、日本サッカー協会が推奨するようなトレーニングができず、自身の環境に合わせたトレーニングをすることに。しかも、部員数は約200人にもなる大所帯。これは大変ですね。

同校の監督・李済華さんは、自著『サッカー逆境の監督学』で、「制約があるからこそアイデアが生まれる」と持論を展開します。先生も生徒も、この環境を真正面から受け止め、どのようにすべきかを考え、前向きに取り組んでいるのです。

「トレーニングというのはコーチの管理下で行われるもので、肉体を酷使するものですし、集中力も必要です。子ども同士の遊びでサッカーをやったりするのなら何時間でもやっていいと思いますが、たとえば暑いなかで何時間も集中して激しいトレーニングを毎日していたら、子どもたちはいずれ潰れてしまいますよ」(同書より)

チームを強くするために長時間のトレーニングは不要。短い時間で効果的に指導するというわけです。しかも、それが詰め込み式ではないのが面白いところでしょう。

国学院久我山のサッカースタイルといえば、ここの選手がしっかりと連動し、パスを繋ぐスタイル。「美しく勝つ」がチームのスローガンとなっており、その華麗なサッカースタイルは、「FCバルセロナのよう」と評価されることも。昨年度の高校サッカーでも、そのスタイルを存分に披露し、結果を残していました。

サッカーは「ファンタスティック」な競技と表現する李監督。