続いて行われたパネルディスカッション「ICTで加速する新産業の創出と産業振興」では、パネリストとして仙台市経済局産業制作部産業振興課長白岩靖史氏、スマートブイなど水産業ICTをNTTドコモと共働で開発したアンデックス 代表取締役の三嶋順氏、NTTドコモ東北支社 法人営業部長の山田広之氏が登壇し、震災復興のため、新しい事業家をどう育成し、どう産業振興を図っていくかについて、仙台市とNTTドコモで行ったハッカソンや、水産業ICTの取り組みを通じてディスカッションが行われました。

強調されたのはNTTドコモ社員の震災復興への強い“思い”。三嶋氏も漁業者やNTTドコモ社員との交流を通じ、NTTドコモ社員の思いの強さに心を動かされたとのことでした。

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社員募金によりさまざまな自治体へ寄付を行う

NTTドコモ東北支社企画総務部長安部成司氏からは「今年度の復興支援活動報告」がありました。社員から募金を募り、自治体から公募のあった物を寄付しています。例えば、福島県双葉町には「ふるさとかるた」、岩手県の田野畑村には廃校になった6校の小学校校歌のCDが寄付されています。

また社員ボランティアによる復興活動に関しては、今後は心の復興が大事とのことで、子会社であるABCクッキングスタジオを活用した料理教室や、dTVを活用した動画教室なども行われているそうです。

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なでしこジャパン前監督佐々木則夫氏の講演

その後、なでしこジャパン前監督で、NTTドコモなどのNTTグループがスポンサーとなっているJリーグクラブ大宮アルディージャトータルアドバイザー佐々木則夫氏の講演がありました。震災以降継続的にサッカー教室を行っており、そうした試みについての話がありました。

サッカー教室は多くの企業・個人からスポンサーを募って行われており、昨年からはNTTドコモもスポンサーに入っているとのことです。サッカー教室では「命の尊さを感じてもらいたい」とAEDの利用実習もセットにしているのも特長です。

佐々木氏は「サッカーはチームでやるスポーツで一人ではやっていけません。ゴールをした時は同じチームで見ている人も含めて喜ばないと得点にならないなどのルールを設けて、チームとして関わり合うことを大事にしています」と語り、人と人とが関わり合う大切さをサッカーを通じて伝えているとのことでした。

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チャリティーゴルフコンペ

サッカー教室以外の変わった活動としては2013年以降福島県いわき市小名浜で行っているチャリティーゴルフコンペです。全国から集まった方々に被災地の現状を見てもらうと共に、チャリティーゴルフではパットを3回叩いたら募金を……などのルールで集めたお金を被災地への募金としています。その他なでしこジャパンのこぼれ話などもあり、大いに盛り上がって講演は終了しました。

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東北大学災害国際研究所所長 今村文彦氏

最後に東北大学災害国際研究所とNTTドコモによる「防災・減災」に関する連携協定の締結・調印式が行われました。前述通り、こちらは仙台市との連携協定をより強化するもので、モバイル空間統計などで得られたデータを学術的に確かな知見で解析してもらうため、災害研究のエキスパートである今村氏を所長とする東北大学災害国際研究所と連携していくことになったそうです。

調印式に出席したNTTドコモ 取締役 常務執行役員 法人ビジネス本部長 東北復興新生支援室室長の古川浩司氏は「仙台市との連携の時も東北大との連携は見据えていた」とのことでした。今は人の動態を見るために活用されるモバイル空間統計は、潮位変化の動態を見るのにも使えるかもしれない、とのことで、今後産学連携によって、ハザードマップの作成などさまざまな分野で連携の効果が期待されます。

このように、街づくりからサッカー教室まで、NTTドコモの復興支援は多岐に渡っており、復興への熱意も強く感じられる東北復興支援の会となりました。

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お土産で配られたNTTドコモ移動基地局車トミカ

なお、出席者に配られたお土産の中に、なんとNTTドコモの移動基地局車のトミカが入っていました。上部のアンテナは折りたたみ可能になっています。なかなかレアなので、マニアには嬉しい逸品です。

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タカラトミー

記事執筆:こば