『撤退誤認』リーク元は政府か」(東スポWeb 2014年08月21日)

《今回の産経新聞の記事は、政府がお膳立てしなければ成立しない内容。別の関係者によると「吉田調書は安倍政権下のトップシークレット。それが漏れるということは政府が産経に橋渡ししたとしか思えない」》

 なんだ「東スポ」か、と思ったあなた。東スポやタブロイド紙には確かにゴシップは多いが、「そういえばあの時の記事って今回につながるな」と思い出す場合も多い。気になる噂は脊髄反射せずにとりあえず心に留め置いておく。私はこれを「ゴシップを寝かせておく」と名付けている。

※第一次安倍政権時からの安倍vs朝日の読み比べについては、来月に出る新刊『芸人式 新聞の読み方』で詳しく書いてますので是非読んでください(宣伝)。

伝統の朝日産経戦、ふたたび

 冒頭の産経の記事に戻ろう。

 つまり安倍首相が「朝日に勝った」とトランプに語ったのが本当なら、その勝利とは「朝日」の「吉田調書スクープ」謝罪であり、一緒に沸き起こった朝日バッシングを指していると考えられないだろうか。しかも今回記事を書いているのはまたしても「産経」。大事な野次馬ポイントである。日米首脳会談をネタに、伝統の巨人阪神戦ならぬ「朝日産経戦」がまたしてもおこなわれていたのだ!

 実際あれ以来の「朝日」は安倍政権に対しておとなしい印象がある。

「産経」が「安倍、朝日に勝った」エピソードを報じた日(日米首脳会談直前の2月11日)、「朝日」は何を書いていたか。

「日米首脳 似た者同士?」と題し、「ゴルフ 肉好き 世襲 再起」とキーワードを並べていた。ワイドショーみたいな普通の記事。

 会談後は、「米メディアからは『おべっか』などと冷ややかな声も出ている」(2月12日)と、海外メディアの口を借りてチクリ。ちょい弱腰。

ハマグリを「ファクトチェック」する前に……

 ところで私はここで提案したいのだが、この前日に「朝日」はこんな宣言をしていた。

「ファクトチェック 政治家発言 点検します」(2月10日)


2月10日朝日新聞朝刊より

 ファクトチェックとは「政治家らの発言内容を確認し、その信憑性(しんぴょうせい)を評価するジャーナリズムの手法」と説明し、この日は「安倍首相 1月20日の施政方針演説」を取りあげていた。