久っっっっっっしぶりの質問回答でございます。
今回は、大学生の方よりご質問を頂きました。

【質問】
はじめまして、「おひとりさま自衛隊」がきっかけで予備自衛官補制度を知り、第2段階の最後(Iタイプ)までたどり着きました。
さて、話は大きく変わりますが学業のほう成績不振が祟りまして本年度を以て退学することとなってしまいました。
実際は興味が持てず内容についていけなくなり授業に出なくなった...と情けないことが理由なのですが。
その後の進路を考えるにあたり意識された点など、失礼かもしれませんが伺えればと思いました


【回答】
いや~、私とそっくりな退学理由ですね~。
きっと、今後の人生はバラ色です。

私の場合、
高校2年までは大学に行く気なし
→しかし周囲は「行けるなら絶対に行け」と声をそろえる
→「大学ってそんなにいいものなのかなぁ。みんなが行きたがるんだからいいとこなのかもしれないなぁ。行けば分かるのかなぁ」と、とりあえず受験することに
→どうせなら都会の大学に行こう、と高3の一年間は付け焼刃の受験勉強をがんばる
→なんとか入学
→「やっべ、大学の授業がちんぷんかんぷんすぎる。付け焼刃の受験勉強じゃそりゃそうだよな」で、単位がまったく取れず
→ついていける授業は体育実技のみという状態になり、とりあえず体育実技だけはちゃんと出席する
→このままじゃ8年かかっても卒業できなさそうな成績表を突き付けられる
→ずるずる大学生やっててもしょうがないので、中退を決意
→娘が「大学辞める」と言い出して父親が泣く
→生まれて初めて見る父親の涙に「中退ってそんな犯罪レベルのことなのか」と慄きつつも、「元気でおったらそれでいいたい」というおばあちゃんの言葉に救われ、大学は辞めてもお天道様に恥ずかしくないように生きようと決意
→3回生の前期終了時に退学
という流れでした。

「目的もないのに大学行ったらこうなる」の見事な標本ですね。
高校生のみなさま、そして親御さん方、ぜひご参考にしてください。

大学を辞めてからは東京に引っ越し、放送作家を目指しました。
子供の頃から芸人やテレビに関わる仕事がしたくて、大学時代には「喜劇研究会」という落研のようなサークルで漫才やってたんですが(余談ですが、メイプル超合金のカズレーザーくんはサークルの後輩です。当時は「カズレーザー」じゃなく「レッド」って呼んでましたが。彼の活躍を我が事のように勝手に喜んでいます)、大学時代に出演したお笑いイベントで知り合った放送作家さんに相談して、お勉強させてもらっていました。

しかし、「放送作家」にもやがて行き詰まり……。
先輩作家さんたち、大天才ばかりで。
「私にできるのだろうか」と悩んでいると、ライターと兼業している先輩作家さんが「ライターもやってみない?」と声を掛けてくださり、最初は先輩作家さんのアシスタント的なお仕事から、そして徐々に個人でも雑誌や書籍でライターのお仕事を頂けるようになりました。
「文章を書く仕事がしたい」なんて生まれてこの方一度も思ったことはありませんでしたが、実際にやってみると、「あ、これ私に合ってる。私、文章書くの好きだわ」と気付き、地味に続けて今に至ります。

こんな流れに身を任せきって生きてきた私ですが、アドバイスするなら「やりたいことあるならやっちゃえばいいじゃん!」でしょうか。
その道で食っていけるのか、将来性はあるのか……など考え始めたらキリはありませんが、「やりたいことがある」ってそれだけですっごく大ラッキーなことだと思うんですよ。
「やりたいこと」ってなかなか見つかりにくいですから。
「これがやりたい」「これになりたい」ってのが実現すればそれは幸せなことですし、「これ」が実現できなくてもその過程で、ちょっと隣にある新たなものが見つかるかもしれません。
私の場合、「ライター」は「放送作家」のちょっと隣にある新たなものでした。

叶う、叶わない、上手くいく、いかないはどれだけ考えたって分かりっこないですし、私のように「大学辞めて東京行ったのに放送作家になれず」で終わる可能性もとっても大きいですが、そこで得られるものは必ず将来の役に立つと思います。
「役に立つ」というか、「役に立てようと思えばいくらでも立てられる」というか。
大学も中途半端で辞めてしまいましたが、当時の友人・人間関係は今も大きな財産です。
(お勉強はひとつも財産になってませんが。残念ながら)